健康診断・人間ドック ALT(GPT) 肝臓に存在する酵素
2025年02月05日
ALT(GPT)とは
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)、別名GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)は、主に肝臓に存在する酵素であり、アミノ酸の代謝に重要な役割を果たしています。具体的には、アラニンというアミノ酸とα-ケトグルタル酸を反応させることで、エネルギーの生成に関与する化学反応を促進します。このように、ALTは体内での代謝に欠かせない酵素であり、その働きが正常であることが健康維持にとって不可欠です。
しかし、肝臓に何らかのダメージが生じると、このALTが肝臓の細胞から血液中に漏れ出し、血液検査でその数値が上昇します。したがって、ALTの数値は肝臓の健康状態を反映する重要な指標として用いられています。
ALT(GPT)異常値の場合の問題点
ALTの数値が正常範囲を超える場合、肝臓に何らかの異常がある可能性が考えられます。例えば、脂肪肝、肝炎、アルコール性肝障害、薬物性肝障害、さらには肝硬変や肝がんのリスクもあります。無症状であっても数値が高い場合は注意が必要です。
ALT(GPT)を改善する方法
ALT(GPT)正常とALT(GPT)異常の違い
特徴 | 正常(1-30) | 異常(31以上) |
問題点 | 肝臓が正常に機能している状態 | 肝機能障害の可能性、肝疾患リスク |
改善方法 | 健康的な生活習慣の維持 | 生活習慣の改善、医療機関での診断と治療 |
健康診断や人間ドックでALT(GPT)の数値を確認することは、肝臓の健康管理において非常に重要です。企業の健康診断担当者も、この指標を正確に理解し、異常値が見つかった場合には迅速に対応することが求められます。定期的な検査と生活習慣の見直しを通じて、健康な肝機能を維持しましょう。
当院にて各種がん検診・健康診断・人間ドックを実施しております。
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