健康診断・人間ドック 中性脂肪についての解説

2025年02月09日

健康診断や人間ドックで測定される「中性脂肪(トリグリセリド)」は血液中の脂質の一種で、エネルギー源として重要な役割を果たします。食事から摂取された脂肪や糖質が肝臓で合成され、脂肪細胞に蓄えられます。しかし、過剰に増えると動脈硬化や生活習慣病のリスクが高まるため、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけ、適切に管理することが大切です。

✅1.中性脂肪の異常値が引き起こす問題

中性脂肪の値が高すぎる場合、以下のような健康リスクが考えられます。

  • 動脈硬化の進行:血管内に脂質が蓄積し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まります。
  • 脂肪肝の発症:中性脂肪が肝臓に蓄積すると、脂肪肝になり、肝機能障害を引き起こす可能性があります。
  • 糖尿病リスクの増加:インスリンの働きが低下し、血糖値が上昇しやすくなります。

 

✅2.中性脂肪を改善する方法

中性脂肪の値を正常範囲に保つためには、以下の生活習慣の改善が有効です。

  • 食生活の改善:高カロリー食品や糖質の過剰摂取を避ける。
  • 適度な運動:有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリング)を習慣化し、脂肪燃焼を促す。
  • アルコールの節制:過剰なアルコール摂取は中性脂肪を増やすため、適量を守る。

 

✅3.中性脂肪正常値と異常値の比較

特徴 正常 異常
数値(mg/dL) 150mg/dL未満 150mg/dL以上
動脈硬化リスク 低い 高い
脂肪肝リスク 低い 高い
問題点 なし 動脈硬化、脂肪肝、糖尿病のリスク増加
改善方法 バランスの取れた食事、適度な運動、アルコール節制 生活習慣の見直し、食事改善、運動習慣の導入

✅4.まとめ

健康診断の結果を活用し、中性脂肪値を管理することが、健康維持の鍵となります。日々の生活習慣を見直し、健康的な体を目指しましょう。

 

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