健康診断・人間ドック 心拍数についての解説

2025年02月26日

心拍数とは、1分間に心臓が拍動する回数を指し、健康状態を示す重要な指標の一つです。一般的に成人の安静時心拍数は 45-85 拍/分とされており、運動やストレス、体調によって変動します。心拍数の異常は、心疾患や自律神経の乱れなどの健康問題を示唆する場合があります。

✅1.心拍数異常値の場合の問題点

心拍数が基準値を超えて高い(頻脈)場合、動悸、息切れ、めまいなどの症状が現れることがあります。これはストレス、脱水、発熱、貧血、甲状腺機能亢進症、心臓病などが原因で起こることがあります。一方、心拍数が低すぎる(徐脈)場合、めまいや疲労感、失神のリスクが高まり、重度の場合はペースメーカーの適用が必要となることもあります。

✅2.心拍数を改善する方法

心拍数を適正範囲に維持するためには、以下の方法が有効です。

  • 適度な運動:ウォーキングなど軽度の運動を継続し、心機能を維持しましょう。
  • ストレス管理:リラクゼーションや十分な睡眠を確保し、自律神経を整えることが推奨されます。
  • バランスの良い食事:ナトリウムやカフェインの摂取を調整し、心臓に負担をかけない食生活を心掛ける。
  • 健康診断の活用:定期的に心拍数を測定し、異常が見られた場合は早期に医師へ相談することが大切です。

 

✅3.心拍数正常と心拍数異常の違い

特徴 正常:  45-85 異常:44以下、86以上
問題点 健康的な心拍リズムを維持 頻脈や徐脈により、心疾患や体調不良のリスクが高まる
改善方法 規則正しい生活、適度な運動、ストレス管理 医療機関での診察、生活習慣の見直し、必要に応じた治療

✅4.まとめ

心拍数は健康管理において重要な指標の一つであり、異常値が見つかった場合は早めの対応が求められます。企業の健康診断担当者は、従業員の健康を管理するために心拍数の測定を活用し、異常があれば適切なアドバイスや医療機関の受診を促すことが重要です。日々の生活習慣を見直し、健康的な心拍リズムを維持しましょう。

 

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