健康診断・人間ドック CRPについての解説

2025年03月13日

CRP(C反応性タンパク)は、体内で炎症や感染が発生した際に肝臓で産生されるタンパク質です。血液検査によって測定され、細菌感染症や慢性炎症疾患、さらには心血管疾患のリスク評価にも用いられます。一般的に、CRPの正常値は 0.3 mg/dL 以下とされ、それを超える場合は体内で何らかの炎症が起きている可能性があります。

 

✅1.CRP異常値の場合の問題点

CRPの数値が高い場合、以下のような健康リスクが考えられます。

  • 急性炎症や感染症:細菌やウイルスによる感染症、肺炎、扁桃炎などでCRPが上昇する。
  • 慢性炎症疾患:リウマチや炎症性腸疾患(IBD)など、慢性疾患の活動性を示す指標となる。
  • 心血管疾患のリスク増加:高CRPは動脈硬化の進行や心筋梗塞、脳卒中のリスク上昇と関連している。
  • がんの可能性:特定のがん(肝臓がん、大腸がんなど)でCRPが持続的に高値を示すことがある。

CRPは炎症の非特異的なマーカーであり、単独では病気の確定診断にはなりませんが、異常値が続く場合は追加検査が必要です。

 

✅2.CRPを改善する方法

CRPの数値を正常範囲に保つためには、以下の方法が推奨されます。

  • 適切な治療の受診:感染症や炎症性疾患の疑いがある場合は医療機関での診察を受ける。。
  • 適度な運動:ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な運動を行うことで炎症マーカーを低下させる可能性がある。
  • ストレス管理:慢性的なストレスは炎症を促進するため、適度な休息やリラックスする習慣を取り入れる。
  • 禁煙・節酒:喫煙や過度の飲酒はCRPの上昇に関与するため、控えることが望ましい。

 

✅3.P正常とCRP異常の違い

正常:0.30以下 異常:0.31以上
問題点 体内の炎症がない状態 感染症、慢性炎症、動脈硬化の進行リスク増加
改善方法 規則正しい生活、バランスの良い食事 医療機関での診察、抗炎症食品の摂取、運動・ストレス管理

 

✅4.まとめ

CRPは体内の炎症の有無を示す重要な指標であり、異常値が見つかった場合は早めの対応が求められます。企業の健康診断担当者は、従業員の健康管理の一環としてCRPの測定を活用し、必要に応じて医療機関での追加検査を促すことが重要です。定期的な健康診断と適切な生活習慣の維持を心掛け、炎症リスクを低減しましょう。

 

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