頸動脈エコー検査
頸動脈エコー検査(頸動脈超音波検査)は、首にある「頸動脈」の状態をリアルタイムで観察する非侵襲的な画像診断法です。主に動脈硬化の有無や進行度を調べるために行われ、心筋梗塞や脳梗塞のリスク評価にも役立ちます。
検査の目的
- 頸動脈の壁の厚さ(内膜中膜複合体:IMT)を測定
- 動脈内にできたプラーク(血管内のかたまり)の有無・大きさ・性質の確認
- 血流速度や乱れの観察
検査の流れ
STEP
ベッドに仰向けに寝る
STEP
首にゼリーを塗布し、超音波プローブをあてる
STEP
約10〜15分で終了、痛みや放射線被ばくはありません
IMT(内膜中膜複合体)の基準
IMTの厚さ | 解釈 |
---|---|
~1.0 mm未満 | 正常範囲 |
1.1 mm以上 | 動脈硬化の可能性 |
頸動脈エコーが勧められる人
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症のある方
- 喫煙歴がある方
- 脳梗塞・心筋梗塞の家族歴がある方
- メタボリックシンドロームがある方
メリット
- 非侵襲的で安全
- 検査時間が短く、外来で簡単に実施可能
- 血管の“見える化”ができる