健康診断・人間ドック LDLコレステロール
2025年01月29日
健康診断や人間ドックでよく測定される項目の一つに「LDLコレステロール」があります。LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」としても知られており、その数値が健康に与える影響は大きいです。この記事では、LDLコレステロールの基本的な解説、異常値が示す問題、そして改善方法について詳しく説明します。
LDLコレステロールについて解説
LDL(Low-Density Lipoprotein)コレステロールは、血液中を流れる脂質の一種で、体内の細胞にコレステロールを運搬する役割を担っています。しかし、過剰に蓄積されたLDLコレステロールは、動脈壁に沈着し、動脈硬化を引き起こす原因となります。つまりこれが「悪玉コレステロール」と呼ばれる所以です。
適切な範囲であればLDLコレステロールは体にとって必要な成分ですが、その数値が高くなると、心筋梗塞や脳卒中など、血管に関する疾患のリスクが増大します。そのため、LDLコレステロールの管理は健康維持において非常に重要です。
LDLコレステロール異常値の場合の問題点
LDLコレステロールが高い場合、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 動脈硬化の進行: LDLコレステロールが動脈壁に沈着することで、血管が硬くなり、血流が悪化します。これが動脈硬化を引き起こし、血管が詰まることにより心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
- 高血圧: 動脈硬化が進行すると、血管の弾力性が失われ、血圧が上昇しやすくなります。高血圧も心臓疾患や脳卒中を引き起こす要因となります。
高いLDLコレステロールの値は、これらの疾患を引き起こすリスクを増加させるため、注意が必要です。
LDLコレステロールを改善する方法
LDLコレステロールを改善するためには、以下の方法が有効です。
- 食生活の改善: 食事の見直しがLDLコレステロールを改善するための第一歩です。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控え、野菜や果物、食物繊維が豊富な食事を摂ることが推奨されます。また、魚に含まれるオメガ-3脂肪酸は、コレステロール値を下げる効果があります。
- 定期的な運動: 週に150分程度の有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)を行うことで、LDLコレステロール値を改善することができます。
- 体重管理: 適切な体重を維持することが、LDLコレステロールの管理に役立ちます。特に内臓脂肪が減少することで、コレステロールのバランスが改善されます。
- 禁煙と節酒: 喫煙や過度な飲酒は、LDLコレステロールを悪化させる要因となります。禁煙し、アルコール摂取量を適量に保つことが大切です。
LDLコレステロール正常とLDLコレステロール異常の違い
以下の表に、LDLコレステロールの正常値と異常値の違いを示します。
特徴 | 正常 | 異常 |
数値の範囲 | 60-119 mg/dL以下 | 120 mg/dL以上 |
問題点 | 血管の健康が保たれ、心血管疾患のリスクが低い。 | 動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる。 |
改善方法 | 健康的な食生活と運動を続ける。 | 食生活の見直し、運動、禁煙、体重管理、必要に応じて薬物療法。 |
まとめ
LDLコレステロールは健康診断で重要な指標となる脂質であり、その数値が高いと動脈硬化や心血管疾患のリスクが増加します。LDLコレステロールの改善には、食生活の見直し、定期的な運動、体重管理が大切です。健康診断でLDLコレステロールの異常値が確認された場合、生活習慣を改善することが求められます。また、必要に応じて医師の指導を受けることが重要です。
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