健康診断・人間ドック クレアチニンについての解説

2025年02月15日

健康診断や人間ドックで測定される「クレアチニン」は、腎臓の機能を評価する重要な指標の一つです。クレアチニンは、筋肉の代謝過程で生成され、腎臓を通じて尿として排出されます。そのため、血中のクレアチニン値が正常範囲内であることは、腎機能が適切に働いていることを示します。

✅1.クレアチニンの異常値が引き起こす問題

クレアチニンの値が異常に高い場合、腎臓の機能が低下している可能性があります。主な問題点として以下の点が挙げられます。

  • 慢性腎臓病(CKD)のリスク増加:腎機能が低下すると、老廃物が排出されにくくなり、全身の健康に悪影響を及ぼします。
  • 高血圧や心血管疾患のリスク:腎臓の機能が悪化すると、血圧調節が困難になり、高血圧や動脈硬化のリスクが上がります。
  • むくみや疲労感の増加:腎機能が低下すると体内の水分や老廃物が溜まりやすくなり、むくみや倦怠感を引き起こします。

 

✅2.クレアチニンを改善する方法

クレアチニン値を正常範囲に保つためには、以下の生活習慣の改善が有効です。

  • 塩分を控えた食事:塩分の過剰摂取は腎臓に負担をかけるため、減塩を心がけましょう。
  • 十分な水分補給:水分不足は腎臓の働きを低下させるため、適量の水をこまめに摂取しましょう。
  • 適度な運動:無理のない範囲でのウォーキングやストレッチなどを継続し、血流を改善します。
  • タンパク質の摂取量を適切に調整:過剰なタンパク質摂取は腎臓に負担をかけるため、医師や管理栄養士の指導のもと適量を摂取しましょう。
  • 禁煙・節酒:喫煙やアルコールの過剰摂取は腎臓への負担を増やすため、控えることが望ましいです。

 

✅3.クレアチニン正常値と異常値の比較

特徴 正常 異常
数値(mg/dL) 男性:~1.0 、女性:〜0.7 男性:1.01以上、女性:0.71以上
腎機能 正常 低下している可能性あり
健康リスク 低い 慢性腎臓病、高血圧、むくみのリスク増加
問題点 なし 老廃物の排出が滞り、全身に悪影響
改善方法 バランスの取れた食事、水分補給、適度な運動 食生活の見直し、運動習慣の確立、医師の指導のもと管理

✅4.まとめ

健康診断の結果を活用し、クレアチニン値を適正範囲に維持することで、腎機能を健康に保ち、生活の質を向上させましょう。

 

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