健康診断・人間ドック 尿酸についての解説

2025年02月24日

尿酸は、体内でプリン体が分解される際に生成される老廃物の一種であり、主に腎臓を通じて排出されます。尿酸値は血液検査で測定され、腎機能や代謝の状態を反映する重要な指標となります。尿酸値が正常範囲を超えると、高尿酸血症や痛風などのリスクが高まります。

✅1.尿酸異常値の場合の問題点

尿酸値が異常に高い場合、高尿酸血症を引き起こし、痛風の発症リスクが増加します。さらに、尿酸が腎臓に沈着すると腎結石や腎機能低下を引き起こす可能性があります。一方、尿酸値が低すぎる場合、栄養不良や肝疾患の兆候である可能性があり、注意が必要です。

✅2.尿酸を改善する方法

尿酸値を正常範囲に維持するためには、以下のような対策が有効です。

  • プリン体の摂取制限:レバー、魚卵、アルコールなどプリン体を多く含む食品を控える。
  • 適度な水分摂取:尿の量を増やし、尿酸の排出を促進する。
  • 適度な運動:体重を管理し、尿酸値の安定化を図る。
  • アルコールの制限:特にビールは尿酸値を上げるため注意が必要。
  • 薬物療法:医師の指導のもとで尿酸値をコントロールする薬を服用する。

 

✅3.尿酸正常と尿酸異常の違い

正常:2.1-7.0 異常:2.0以下、7.1以上
問題点 代謝が正常に行われている状態 痛風のリスク増加、腎結石、腎機能障害の可能性
改善方法 バランスの良い食事と水分摂取 プリン体制限、適度な運動、アルコール制限、薬物療法

✅4.まとめ

尿酸値は健康管理において重要な指標の一つであり、異常値が見つかった場合は早めの対応が必要です。企業の健康診断担当者は、従業員の健康を維持するために尿酸値の管理を適切に行い、必要に応じて医療機関での診断を勧めることが求められます。定期的な健康診断と日常生活の見直しを心掛けましょう。

 

  • ◆当院にて各種がん検診・健康診断・人間ドックを実施しております。
  •  協会けんぽ・東振協・健康診断代行機関の健康診断も実施しております。
  •  https://www.shiodomegc.com/health/