健康診断・人間ドック 総蛋白についての解説

2025年02月26日

総蛋白(TP:Total Protein)は、血液中に含まれるすべての蛋白質の総量を示す指標です。主にアルブミンやグロブリンなどの蛋白質が含まれ、肝機能や栄養状態、免疫機能の評価に役立ちます。健康診断では血液検査によって測定され、体の健康状態を総合的に判断するために重要な指標となります。

✅1.総蛋白異常値の場合の問題点

総蛋白の数値が基準値より高い場合、脱水や慢性感染症、多発性骨髄腫などの可能性が考えられます。一方、低い場合は栄養不良、肝疾患、腎疾患、消化吸収障害が疑われることがあります。異常値が続く場合は、詳細な検査や医師の診察が必要です。

✅2.総蛋白を改善する方法

総蛋白の数値を適正に保つためには、以下の対策が有効です。

  • バランスの取れた食事:良質なタンパク質を適量摂取する(肉、魚、卵、大豆製品など)。
  • 水分摂取の管理:脱水を防ぐために適度な水分補給を行う。
  • 肝機能の維持:アルコール摂取を控え、肝臓に負担をかけない生活を心掛ける。
  • 定期的な健康診断:異常が見られた場合は早めに医師の診察を受ける。

✅3.総蛋白正常と総蛋白異常の違い

特徴 正常:6.5-7.9 異常 : 6.4 以下、8.0以上
問題点 体の代謝や免疫機能が正常に機能 栄養不良、肝疾患、腎疾患、多発性骨髄腫のリスク
改善方法 バランスの取れた食生活、水分補給 栄養管理、肝機能・腎機能の維持、医療機関での診断

 

✅4.まとめ

総蛋白の値は、栄養状態や体の健康を反映する重要な指標です。異常値が見つかった場合は生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関での精密検査を受けることが大切です。企業の健康診断担当者は、従業員の健康維持のために総蛋白値の重要性を理解し、適切な指導を行うことが求められます。

 

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