健康診断・人間ドック アルブミンについての解説

2025年03月16日

アルブミンは、血液中に多く含まれる重要なタンパク質の一つであり、主に肝臓で生成されます。アルブミンは、体内の水分バランスを維持し、栄養素やホルモン、薬物を運搬する役割を持っています。血清アルブミン値は、肝機能や栄養状態の評価に用いられ、一般的な正常範囲は 3.9 g/dL以上 とされています。

 

✅1.アルブミン異常値の場合の問題点

アルブミンの数値が低い(低アルブミン血症)場合、以下のような問題が考えられます。

  • 栄養不良:たんぱく質の摂取不足や消化吸収障害が影響している可能性がある。
  • 肝疾患:肝硬変や慢性肝炎などの肝機能低下によりアルブミンの合成が低下する。
  • 腎疾患:ネフローゼ症候群などにより尿中にアルブミンが過剰に排出される。
  • 炎症や感染症:慢性的な炎症や重篤な感染症によりアルブミン値が低下することがある。

一方、アルブミンの数値が高い場合は、脱水の可能性が考えられます。体内の水分が不足すると、血液中のアルブミン濃度が相対的に上昇するためです。

 

✅2.アルブミンを改善する方法

アルブミンの数値を正常範囲に保つためには、以下の方法が推奨されます。

  • バランスの取れた食事:たんぱく質を豊富に含む食品(肉、魚、卵、大豆製品)を適量摂取する。
  • 適切な水分摂取:脱水を防ぎ、体内の水分バランスを維持する。
  • 肝機能の保護:アルコールの摂取を控え、肝臓に負担をかけない生活を心掛ける。
  • 定期的な健康診断:アルブミン値の変動をチェックし、異常が見られた場合は早めに医師の診察を受ける。

 

✅3.アルブミン正常とアルブミン異常の違い

正常: 3.9 g/dL以上 異常: 3.8 g/dL 未満
問題点 体内の栄養状態が良好で、肝機能が正常 栄養不良、肝疾患、腎疾患、慢性炎症の可能性
改善方法 バランスの取れた食生活、適度な運動 たんぱく質摂取、医療機関での診察、生活習慣の見直し

 

✅4.まとめ

アルブミンは、栄養状態や肝機能を評価する上で重要な指標です。異常値が見つかった場合は、生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関での診察を受けることが推奨されます。企業の健康診断担当者は、従業員の健康を維持するためにアルブミン検査を活用し、適切な対応を行うことが求められます。健康的な生活習慣を心掛け、アルブミン値を適正に保ちましょう。

 

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