健康診断・人間ドック 胃部所見と考えられる病気・対処法
2025年03月24日
健康診断の胃部X線(バリウム検査)や胃カメラ(内視鏡検査)では、胃の状態を詳しく調べることができます。異常があると「所見あり」と記載されますが、すぐに深刻な病気とは限りません。今回は、胃部の主な所見と、それに関連する可能性のある病気、対処法について解説します。
✅1.胃部の主な所見と考えられる病気
① 胃粘膜の炎症(胃炎)
考えられる病気:急性胃炎、慢性胃炎、ピロリ菌感染 など
解説:胃の粘膜が赤くただれている状態。ピロリ菌感染が原因の場合は、除菌治療が必要になることがあります。
② 胃ポリープがある
考えられる病気:胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、腺腫 など
解説:多くは良性ですが、一部のポリープはがん化する可能性があるため、定期的な経過観察が推奨されます。
③ 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の痕跡(瘢痕)
考えられる病気:胃潰瘍、十二指腸潰瘍 など
解説:潰瘍の跡が残っている場合、再発の可能性があるため、食生活の改善やストレス管理が重要です。
④ 胃の形に異常がある(胃変形)
考えられる病気:萎縮性胃炎、胃がん など
解説:胃粘膜の萎縮により形が変わることがあります。特に進行性の変形が見られる場合、精密検査が必要です。
⑤ 胃の粘膜が厚くなっている(びらん・隆起性病変)
考えられる病気:胃がん、胃腺腫、メネトリエ病 など
解説:がんの可能性がある場合、追加の生検検査(組織検査)が必要になることがあります。
✅2.対処法
✔ すぐに精密検査を受けるべき場合
- 胃がんの疑い(胃の変形や粘膜の異常が見られる)
- ピロリ菌感染が確認された場合(放置すると慢性胃炎や胃がんのリスクが高まる)
- 胃潰瘍の再発の可能性がある場合(症状が続く、過去に潰瘍の治療歴がある)
これらの所見がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
✔ 生活習慣で予防・改善できること
- ピロリ菌の検査・除菌 → 胃がんリスクを下げる
- 刺激物やアルコールを控える → 胃粘膜を保護
- ストレス管理をする → 胃酸の分泌を抑える
- バランスの良い食事 → 消化器の健康を維持
✅3.まとめ
胃部の所見には、良性のものから注意が必要なものまで幅広くあります。早期発見・早期治療が重要なので、医師の指示に従い、必要な検査を受けましょう。
「胃の所見が気になる…」という方は、一度専門医に相談してみてください。
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